恋愛映画を恋のお手本に>女心を理解すれば変われる

続いては前回で相手役を演じたH・ハントがまたも相手の作品。
今回は“恋愛に不器用”というより、自信過剰の“勘違い男”。
女心がわからないどころかわかろうともしないような男の恋愛を
『ホリデイ』の監督が描いた『ハート・オブ・ウーマン』。
ちょっとありえないファンタジーが入ったラブコメディです。

広告代理店のクリエイティブ・ディレクター、ニックは、
タバコや酒など「男らしい」商品の広告でヒットを連発してきた
自信満々のバツイチ男。しかし、ある日ライバル会社から来た
やり手の女性ダーシーが上司に就き、会社は女性向け広告に方針転換。
ショックを受けたニックは、彼女を憎みつつ自宅で女性の気持ちに
なって広告を思案中に、ちょっとした事故を起こしてしまう。
それ以来、なぜか周囲の女性の考えが聞こえるようになるのだが…。

女性監督だけあって、女心に焦点を当てているのがポイント。
男性上位主義とも言えるニックの考え方が変わっていくのと並行して
今まで独りよがりだったダーシーの心の変化も描かれていきます。
この映画で学べるのは、「相手の気持ちを受け止められない人は、
相手に自分の気持ちを上手く伝えることもできない」ということ。
女性の考え方や行動を少し垣間見れる意味でも、恋愛に不器用で
女性にもてないと悩む男性、女性とすぐ衝突してしまう男性は必見。
そして恋愛に臆病な女性にも観て欲しい良作です。

ハート・オブ・ウーマン(2000/日本公開2001)アメリカ
監督/ナンシー・マイヤーズ
主演/メル・ギブソン/ヘレン・ハント

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