恋愛映画を恋のお手本に>辛い想い出も恋愛に生かせる

“ファンタジーの恋”の2本めは、一見普通のラブストーリー。
そこへ「記憶除去手術」といった奇想天外な設定が入るのが
ユニークな、2005年公開の『エターナル・サンシャイン』です。
『マルコヴィッチの穴』の人気脚本家チャーリー・カウフマンが
これまた奇抜な展開で恋愛を描き、アカデミー脚本賞も受賞。

バレンタインデー間近のある日、ジョエルの元に不思議な手紙が届く。
「クレメンタインはジョエルの記憶を全て消去しました。今後、
彼女の過去について絶対触れないようにお願いします。ラクーナ社」
最近ケンカ別れしたクレメンタインと仲直りしようと思っていた
矢先にそんな知らせが入り、ジョエルはひどくショックを受ける。
そして自らも彼女と過ごした日々を忘れようと、ラクーナ医院へ。
そこでは、脳の中の特定の記憶だけを消す手術を行なっていた…。

たとえ辛く嫌な記憶でも、消えてしまえば経験値として残らず、
学習能力も付きません。また同じ過ちを繰り返す事にもなります。
ジョエルは記憶の消去中に、彼女との多くの記憶が次々甦って、
それがどんなに大切なものだったか思い知らされます。
どんなに辛い経験も苦い想い出も、恋愛に生かすことができます。
いろんな経験があるからこそ、今の自分が在るんだと気付かされる。
想い出というものは、かけがえのない財産です。

エターナル・サンシャイン(2004/日本公開2005)アメリカ
監督/ミシェル・ゴンドリー
主演/ジム・キャリー/ケイト・ウィンスレット

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