恋愛映画を恋のお手本に>人が変われることと言葉の力を知る

まず1本めは、“恋愛に不器用”な中年の偏屈男。
主演2人が共にアカデミー主演男優・主演女優賞を受賞した、
1998公開の『恋愛小説家』です。
とある女性に恋をしてしまう神経質の嫌われ者である小説家を
名優J・ニコルソンが小気味良く演じています。

執筆する作品はすべてベストセラーという恋愛小説家メルビン。
しかし実生活ではロマンの欠片もない、神経質の偏屈な毒舌家。
異常なまでの潔癖性と周囲に悪態をつくことから、友人もいない。
ある日、隣りに住むゲイカップルの飼い犬を預かったことから
何かが変わり始める。そんな彼が、馴染みのレストランで働く
シングルマザーのウェイトレス・キャロルに淡い恋心を抱くが…。

暴言を吐くなど災いのモトを多く抱える嫌われ者のメルビン。
想いを寄せるキャロルに対しても失言を繰り返し叱られます。
でも好きな人の前ですから少しずつ毒舌を直そうとするのです。
「君のおかげで、いい人になりたいと思った」など、
恋愛小説家だけあって、ここぞという所で素敵な言葉を伝えます。
人が変わるのは大変です。まして中年となれば…でも人は
何か(誰か)との出逢いで変わる事ができると気付かせてくれます。
そして「言うべき時に言うべき事を適確に伝えること」。
良い言葉も悪い言葉も出てくるこの映画は、言葉の力も教えてくれます。

恋愛小説家(1997/日本公開1998)アメリカ
監督/ジェームズ・L・ブルックス
主演/ジャック・ニコルソン/ヘレン・ハント

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