恋愛映画を恋のお手本に>自分に誇りと夢を持った自信ある態度

続いても今回も、富裕層と貧困層のカップルのラブストーリー。
しかし前回の『プリティ・ウーマン』のように、裕福かどうかや、
生きてきた境遇の違いなどは、さほど恋愛の障壁にはなりません。
障壁となるのは、それぞれが置かれた環境と周囲の人々。
この恋愛を史実を交えて描いた、『タイタニック』を取り上げます。

1912年4月、イギリスから豪華客船タイタニック号が出港。
新天地アメリカに夢を抱く画家志望のジャックは、船内で
名家の令嬢ローズと出逢い、瞬く間に恋に落ちる。しかし彼女は
望まない婚約の相手である資産家キャルと乗船していた。
やがてキャルの策略で、ジャックは泥棒の疑いをかけられ、
その夜、タイタニック号の船首が巨大な氷山に激突してしまう…。

『プリティ・ウーマン』のビビアンは、自分の身分や境遇の違いに
無力感や失望を思いますが、ジャックは自分に誇りを持っています。
上流階級のディナーに招待されても臆せず、自分のことを語ります。
たとえ貧しい身分でも金持ち達に引け目を感じることもなく、
画家として放浪している現状を嫌味もなく堂々とさらけ出すのです。
このようなジャックのブレの無い態度は大いにお手本にしたい所。
そして、2人の障壁となる「環境と周囲の人々」の存在は、まさに
『ロミオとジュリエット』同様であり、悲恋への要因となります。
特殊な状況下ではありますが、自分の立場に誇りと夢を持ち、
誰の前でも困難の時も毅然としている…女心を掴む理想像ですね。

タイタニック(1997/日本公開1997)アメリカ
監督/ジェームズ・キャメロン
主演/レオナルド・ディカプリオ/ケイト・ウィンスレット

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